大会企画・学会企画(開催日時順)

 プログラム

大会企画シンポジウム(一般公開・無料) (会場:C 館1~2階 講堂)

「こころと身体をつなぐ接点」   日時:11月5日(土)14:40〜16:30

企画・司会:
吉村 功(北海道教育大学)
シンポジスト:
阿部 雅司(名寄市役所:リレハンメルオリンピック金メダリスト)
牧野 講平(森永製菓ウイダートレーニングラボ)
指定討論者:
中込 四郎(筑波大学)

概要:「懸待一致」という言葉がある。懸とは攻撃の意味、待とは相手を見極めて出方を待つという意味で、表裏一体の関係をなしている。これは、柳生但馬守宗矩の書、『兵法家伝書』の中にあり、そこではさらに、「心と身とに懸待ある事。心をば待に、身をば懸にすべし。・・・心を懸に、身を待にとも心得る也。」とも記されている。つまり懸待の関係は心と身体についても同様であり、一方が攻撃モードにあれば他方は冷静な待のモードが肝要とされる。いかなるスポーツにおいてもこころと身体は表裏一体であり、最高のパフォーマンス時には、両者の絶妙なバランス・関係が作り出されているはずである。
本大会シンポジウムでは、北海道出身の二人の方から、こころと身体の接点(繋がり・関係)というテーマについて話題を提供していただく。阿部雅司氏は、スキーノルディック複合の選手として1990年代にオリンピックや世界選手権の団体戦で3度の金メダルを獲得された。大舞台でのプレッシャーの中で、また集中時間の異なるジャンプとクロスカントリーにおいて、こころや身体に感じた特別な世界や調整へのアプローチなどについてお話を伺う。牧野講平氏はフィジカルトレーナーとして、高梨沙羅・浅田真央・太田雄貴・前田健太・錦織圭選手などなど、トップアスリートへの指導を行われている。選手と身体を通して接する中で、身体やこころの状態をどのように感じ、心身の最善の関係をいかに作り出されているのかについてお聞かせいただく予定である。そして、指定討論者の中込四郎先生と参加者の皆様とともに、お二人の話題提供者の希有な世界との接点を探って行けることを期待する。

学会企画シンポジウム (会場:C 館1~2階 講堂)

「スポーツ心理学の多様な社会貢献」   日時:11月6日(日)10:40〜12:30

企画・司会:
杉山 佳生(九州大学)
話題提供者:
永山 貴洋(石巻専修大学)
渋倉 崇行(桐蔭横浜大学)
松山 博明(大阪成蹊大学)
指定討論者:
磯貝 浩久(九州工業大学)

概要:応用科学としてのスポーツ心理学が社会において果たしている役割の最たるものがメンタルトレーニングであることは、論を待たないだろうが、それ以外にも、様々な形で、社会に貢献することが可能であると考えられ、また、実際に、そのような貢献活動が行われているようである。
そこで、今回のシンポジウムでは、このような、「直接的なメンタルトレーニング」ではない、様々な社会貢献活動、および、それらに関係する研究を紹介するとともに、今後の可能性について展望することとした。具体的には、被災地や途上国など、様々な状況・環境下、あるいは、文化圏において行われている(あるいは、行われてきた)、スポーツ支援活動、あるいは、スポーツを通した心理社会的支援活動を紹介するとともに、これらの活動の内容やその効果、あるいは、そこで明らかになった課題等を整理したいと考えている。このシンポジウムを通して、我が国のスポーツ心理学やスポーツ心理学者が社会や世界に対して果たしうる、「拡大された役割」を示すことができるのではないかと、期待している。

会員自主企画シンポジウムA (会場:C 館7 階 C702 教室)

「スポーツ指導者によるライフスキルコーチングの展開」   日時:11月4日(金)17:00〜19:00

企画・司会:
島本 好平(兵庫教育大学大学院)
Facilitator:
木内 敦詞(筑波大学)
話題提供者:
東海林祐子(慶應義塾大学)
亀谷  涼(流通科学大学)
壺阪 圭祐(明石市立明石商業高等学校)
指定討論者:
上野 耕平(香川大学)

概要:指導現場からの体罰・暴力の根絶とともに、指導者の資質・能力の向上が求められている。また、社会におけるアスリートの存在意義を高めるとともに、オリンピック・パラリンピックの開催を控えた社会におけるスポーツの価値を低下させないためにも、アスリートの問題行動を防止する指導者による働きかけが求められている。そのような中、アスリートの競技者として、ならびに人としての成長を促す「ライフスキルコーチング」は、上記の課題をともに解決に導く可能性を秘めていると言える。
本シンポジウムでは、指導者が自らの資質・能力を高めながら、日々の指導場面において恒常的にライフスキルコーチングを展開していくために必要な視点(例:ライフスキルに関する専門家との協同)について、大学サッカーおよび高校野球の指導に携わる監督やコーチ、そして、ライフスキルに関する研究者という多様な立場からの活発な議論を通じ、理解を深めていきたい。

会員自主企画シンポジウムB (会場:C 館7 階 C700 教室)

「心理的サポートの現場での実践 -各団体での取り組み-」   日時:11月4日(金)17:00〜19:00

企画・司会:
高妻 容一(東海大学体育学部)
話題提供者:
宍戸  渉(東海大学非常勤講師)
宇都 友博(秋田県スポーツ科学センター)
浅野  遼(東海大学体育学研究科)
佐野 太郎(東海大学体育学研究科)

概要:のシンポジウムでは、オリンピック強化・国体・プロにおける競技力向上を目的とした現場での心理的サポートについて、各担当者から発表をしてもらい、会場からの意見をもらいながら、現場のニーズに対応するより効果的な心理的サポートについてディスカッションをする。
1.宍戸氏からは、東京都における東京オリンピックに対するメンタル面の選手強化の現状、2.栗原氏からは、山口県体育協会における国体・高校選手へのメンタル面強化の現状、3.宇都氏からは、秋田県スポーツ科学センターにおける国体・高校・中学のメンタル面強化の現状、4.浅野氏からは、自衛隊体育学校における東京オリンピックに向けてのメンタル面強化の現状、5.高妻氏からは、福井県・秋田県・青森県・石川県・神奈川県・宮崎県のメンタル面強化、さらにプロのチームやプロ選手等のメンタル面強化について話題を提供してもらう。その後、会場からの質問等を含めながら、より効果的な現場での心理的サポートの方法を探っていきたい。

会員自主企画シンポジウムC (会場:C 館4 階 C402 教室)

「中学生の学業問題に対する体育・スポーツ心理学的アプローチ」   日時:11月4日(金)17:00〜19:00

企画・司会:
山津 幸司(佐賀大学教育学部)
話題提供者:
森田 憲輝(北海道教育大学岩見沢校)
石原  暢(北海道大学大学院教育学院)

概要:近年、定期的な身体活動や高体力がヒトの認知機能に好影響を及ぼし、学業成績にまで波及しうると指摘されている。例えば、高体力の児童生徒ほど学業成績が良好であり、携帯電話やゲームなどのスクリーンタイム(座位時間の一種)が長過ぎると学業成績が悪化すると指摘されている。これらの研究の多くが海外発であることから、我々は2012年度より「札幌学力スタディ」と称し、札幌近郊の公立中学校に在籍する中学1年生の体力と学業成績の関連性を横断的かつ縦断的に検証する研究を進めてきた。本研究の強みは、500名以上の生徒を中学1年から中学3年時まで追跡し、学業成績との関連が認められていながら検討が不十分であった保護者の学歴など社会経済的要因を交絡因子として調整した点である。本シンポジウムでは、札幌学力スタディの最近の成果(Morita et al., Physiology & Behavior, 2016など)を報告するとともに、本テーマの体育・スポーツ心理学的な発展性そして意義をフロアとの議論で深めたい。

会員自主企画シンポジウムD (会場:C 館4 階 C400 教室)

「2020 年東京オリンピック・パラリンピックに向けての心理サポートとその後」
日時:11月4日(金)17:00〜19:00

企画・司会:
立谷 泰久(国立スポーツ科学センター)
話題提供者:
武田 大輔(東海大学)
土屋 裕睦(大阪体育大学)

概要:2020年、日本は、4回目の自国開催のオリンピック・パラリンピックを迎える。64年東京、72年札幌、98年長野では、それぞれの大会に向けての心理サポートやそれに関わる研究が行われ、その活動は各種報告書や雑誌記事などで報告されている。しかし、大会が終了すると、その時の活動についての「功績」はあったものの、後世に「継承」されるものは少なかったように思われる。そこで、本自主シンポジウムでは、過去のオリンピック・パラリンピックで行われた心理サポート(研究も含む)を振り返り、2001年以降JISSで行われてきた心理サポートについて触れ、学術的背景を持った我々学会員(資格取得者)が、2020年東京に向けてどのように心理サポートを行っていくのか議論する。さらに、2020年以降の心理サポートがどのように発展していくのかまで言及し、2020年以降の日本の心理サポートの「在り方」についても議論したい。

会員自主企画シンポジウムE (会場:C 館7 階 C701 教室)

「三次元世界で物体を認知し・働きかけるための脳内メカニズム」   日時:11月4日(金)17:00〜19:00

企画・司会:
七五三木聡(大阪大学大学院医学系研究科)
話題提供者:
藤田 一郎(大阪大学大学院生命機能研究科)
村田  哲(近畿大学医学部)

概要:私たちは、普段何気に眼の前のグラスやカップを見て、手に取り、そして、口元へ運んで中身を飲むなどの行為を行っている。その実現のために、脳は視覚情報処理により物体の三次元構造の心的イメージ形成(意識化)を行うとともに、視覚-運動変換処理により物体と手の空間的位置関係(方向や距離)を計算して手を伸ばし、到達するまでの過程で予め手の形を物体の形に合ったものへと整形することで適切な物体操作を行っている。では、視覚情報処理および視覚-運動変換処理として、具体的に脳はどのような計算を行っているのか、また、それを行う脳領域、経路、神経活動は何か。本シンポジウムでは、①物体の三次元構造の再構築に不可欠な奥行き情報が、左右の眼の網膜像の小さな位置ずれ(両眼視差)から生成される仕組み、②意図した到達運動・把持運動などが複数の経路によって正確に実行される仕組み、③運動制御に必要な自己運動の視覚フィードバック機構が、自他の区別や他者の内部状態の推測システムとして活用される仕組みなどを議論する。これにより上記の問題の解に迫ると共に、三次元世界で物体を認知し・働きかけるために脳が為すべきことは何かについての理解を深めることで、さらに複雑なスポーツ場面で行われる脳情報処理を考えるための一助としたい。

各プログラムダウンロード

 スポーツメンタルトレーニング指導士講習会
11月4日(金)9:20~12:00 C号館1~2階 講堂・第5会議室

 スポーツメンタルトレーニング指導士資格取得講習会
11月4日(金)9:20~12:00 C号館2階 第1共同研究室

 一般発表演題(口頭発表A~E)
11月5日(土)

 一般発表演題(ポスター発表A)
11月5日(土)

 一般発表演題(ポスター発表B)
11月6日(日)